こんばんは。
いつもお世話になりありがとうございます。また、ブログをお読みいただいておりますことに御礼申し上げます。
暖かくなりましたが、その分、大量の花粉が飛散し、大変な思いをされている方々も多いのではないでしょうか。私もその一人です。
市議会議員の任期は4年間ですが、あっと言う間に過ぎ去るもので、去る3月7日未明、小金井市議会は今任期の最終定例議会を終わりました。任期は4月4日まで残っていますが、その間には、おそらく議会は開かれないと思われます。
小金井市議会議員選挙は、3月17日告示・24日投開票の予定で行われます。
市議会議員選挙に先立ち、小金井市議会は、『小金井市議会だより』において、市議会議員全員の、平成21年度、22年度、23年度の諸税・年金の納付状況一覧を公表しました。これは、私を含む23人の市議会議員全員が公表に同意して、自らの個人情報を議会事務局に提出、内容を確認していただき、公表されたものです。公表の範囲に関しては、種々の議論がありましたが、「当該年度内に当該年度分を支払っているか」を記号で公表することになりました。
以下で御覧いただけます。
この一覧表では、○印が「当該年度分を当該年度内に支払い済み」、△印が「当該年度分を翌年度以降に支払い済み」、×印が「当該年度分をまだ支払っていない」を意味する記号となっています。
私の欄では、平成21年度の国民健康保険税に関してのみ△印がつきました。他の一議員は国民健康保険税の一箇所に△印がつき、また別の一議員は、年金保険料の二箇所に△印がつきました。
本来ですとすべて○印をつけたかったし、そうなるように毎年留意してきたのですが、平成21年度に関してだけは、私の家族に特殊な事情が相次ぎ、それが原因となって年度内に完済することができず、年度を越えて完済する事態となりました。
平成21年度に、私の家族に生じた特殊な事情を、家族は私人ですので個人情報に留意しつつ、可能な範囲で説明申し上げます。
まず、共同で生活費を分担している家族が事実上の失業状態となり、その生活の面倒を見ると同時に、種々の事情で一定額のお金を貸したりしなければならず、またすでに貸していた相当額の貸付金がまったく回収できなくなりました。
そして、そのような中、宮城県に暮らす父が、突然にくも膜下出血で倒れ、生死に関わる重大な手術を受けるという事態が発生しました。遠方までの搬送となり処置が遅れたため、症状は重く、その後も脳梗塞を何度も併発し、手術を繰り返す事態となりました。宮城県の実家では、父が家計を管理しており、銀行に行っても「本人の意思が確認できない限り、お金は下ろせません」と冷たく言われ、母も途方に暮れていました。父は一時期、自分が誰かも分からず、母や息子の私も認識することができないほどだったので、本人の意思確認が厳しい状態でした。家族で打ち合わせた結果、当分の間、何か大きな支出が必要な場合は、私もそれを負担する方向が決まりました。
その時点で、私の手元には、当該年度の国民健康保険税を年度内に完済できるだけの額は何とか用意できていましたが、他に貯金がないので、それを払ってしまうと、手術代や入院費、その他諸々の大きな出費には対応できなくなってしまいます。宮城県を何度も往復する費用や、突発的な支出への対応も考えなければなりません。
そのような事情で、平成21年度に関してだけは、年度を越えて完済するということになりました。父が手術を繰り返す不安が解消され、また実家の家計も苦しいながら見通しが立った時点で、完済いたしました。
「当該年度の分は当該年度に」というのが理想的な姿であり、越年度で延滞金を含めて支払うというのは例外だと思いますので、私自身、平成21年度に関しては内心忸怩(じくじ)たるものがありました。と言いますのも、今から約10年前、私の国民健康保険税の滞納が明らかになり、世の中をお騒がせしたことがあるからです。その苦い経験がありますので、それ以降は、「当該年度の分は当該年度に完済する」ことを常に意識してまいりました。しかし、平成21年度だけは、上述のような特殊な事情で、そのことが完遂できませんでした。
この場をお借りして、不快な思いをされた市民の皆様、またご心配いただいております市民の皆様に、改めて謝罪申し上げます。
大変申し訳ございませんでした。
悪いときには悪いことが重なるもので、翌平成22年度には、宮城県の実家が東日本大震災の津波に襲われ、父と母は、住める家、家財道具の大半、愛犬、思い出の品々などを瞬時に無くしました。震災関係で、私の支出も相当な額になりましたが、平成22年度分、23年度分、そして本年度分は、あれこれやりくりして、いずれも年度内に完済できました。
当たり前のことではありますが、今後も毎年度、そのような気持ち、そのような姿勢で臨んでいきたいと考えております。
お読みいただいた皆様に心より御礼申し上げます。
平成25年3月8日
小金井市議会議員 渡辺大三
なお、上述のような特殊な理由は、他のすべての議員の皆様にも説明申し上げましたが、ご理解いただけない議員も数多くおられました。それが、本日の記事の内容につながっております。
ご理解いただけなかったのは残念ですが、市議会議員選挙が近いこともあって、それぞれ政治的なご事情を抱えてのことだろうと思います。
そのことについては、議場や委員会室で、私の考え方を話しております。いずれ議事録が公表されれば閲覧できると思います。